鍼が効く理由
人間の体にはホメオスタシス(恒常性の維持機能)というものがあります。これは周りの外的内的環境が如何に変化しようとも内部環境を常に一定の状態に保とうする働きの事を言います。
気温が低く寒いと感じるとブルブル震えて骨格筋を収縮させ、熱を産生し、体を温めようとします。また、暑ければ汗をかくことで、気化熱により体内の熱を逃がして体温を下げようとします。空腹を感じれば食欲が沸き、のどが渇けば水を欲する等々です。常に体の中を一定に保とうするわけです。
ホメオスタシスになぜ鍼が関係するのか?鍼は皮膚を破り、筋肉に刺す行為です。そして、鍼は体にとって異物になります。鍼を皮膚や体内に刺鍼することで痛みを感じるポリモーダル侵害受容器というセンサーが反応します。
ポリモーダル受容器で感知した反応は脳に行き、異物が侵入してきた体内は異物を血液中にある白血球などに除去させるべく、血液を異物が入ってきたところに向かわせ集中させます。
その為、鍼を刺鍼した部分は血液が集まります。鍼を刺鍼することで血流が良くなり、発痛物質の排除、自己免疫力の改善、痛みの緩和につながっていきます。
鍼を刺鍼された体は鍼に反応し、血流が良くなり、発痛物質や筋緊張の改善につながります。鍼は人間に誰にでも備わっているホメオスタシスというシステムを利用し、患者さんの体の血流改善を促すことで、自己免疫力を高め治療しているのです。
ただ、患者さんの自己免疫力を使っているので、鍼をした後は眠くなったり体が多少だるくなったりすることがあります。体が悪いところを治すように働きかけたのでその反動で体が疲れてしまうことがあります。
一例として、帰りの電車で寝てしまい、降りる駅を寝過ごしてしまったという話を聞くことがあります。ですから鍼をした後は出来るだけゆっくりする時間を取ることをお勧めします。
肩こり、腰痛、頭痛、疲労回復、膝痛等、いろいろなものに効果を発揮しますのでわからないことがあれば是非お気軽にご相談ください。
血行促進やリンパの代謝を改善させることにより、筋肉の緊張がほぐれるだけではなく、患部の痛みの解消、自己免疫力向上させていきます。
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